友愛を国家に拡大するとファシズムになる
フランス革命のスローガンは、「自由・平等・友愛」だ。
そして小沢一郎の犬であり、民主党代表の鳩山由紀夫氏は、
「自立・共生・友愛」を政治の中心にしようと代表に就任してから叫んでいる。
その中で「自立・共生」は分かるとして、
「友愛」って何だ~? 、と誰もが思うところであろう。
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その友愛政治で、
家計所得2割アップをしてくれるのだから、「友愛」ってマジックなのかと思う。
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その「友愛」について、
昨日の記事で紹介した本「第三次世界大戦」で佐藤優氏と田原総一郎氏が語っている。
今年1月に出版された本に書かれているのだから、
鳩山由紀夫氏が叫んでいる「友愛」を特に意識して言っているものでない。
計らずも時を同じくして、一般論として「友愛」について論じている。

そこに書かれていることを読んで、僕はなるほどと思った。
友愛を国家に拡大するとファシズムになる」のだと・・・・・。
ヒトラーは「友愛」の精神で政治を行って、ファシズムへ変貌したのだと紹介している。


田原: ヒトラーは弱者のための政治を主張した。弱者を救い、落ちこぼれをなくす政治をやると。一見すると優しい政治で、人びとのためになる政治だと。

佐藤: それは体制の内側に入れば、です。内側と認定された人だけに優しい。外側のユダヤ人は人間じゃない扱いです。



「友愛」とは、助け合い、互いに思い遣っても、
それは仲間内のことだけの傾向に陥る危険性があると警告している。
違うとなったら仲間からオミットされるどころか、攻撃され、排除される。
このことは、どこでもよく感じることである。
ブログの中でさえ、そのようなことが起きていることを、僕は何回も垣間見ている。
集団で、考えの違うと思える人を攻撃したり、排除しようとしたことを・・・・。
ようするに嫉妬からくる大人の「いじめ」であるのだが・・・・。
「いじめ」の対極にあるように見える「友愛」には、人が潜在的に持つ逆の醜さが隠れているようだ。
「友愛」という言葉が持つ精神性は低い。
単なる「なかよし」~、すぐに反目する。


本に書かれているところを、さらに抜書きしてみる。


佐藤: 自由・平等・友愛という混沌とした三つの概念を、われわれは民主主義とか自由とか、極めて大雑把な感じで把握している。ヒトラーのすごさは、そのうちの一つだけを抽出したことです。ヒトラーの場合は「友愛」だと思うんです。

田原: 平等じゃなくて友愛か。

佐藤: 友愛です。ナチスの体制は、必ずしも平等でなかった。ナチス党の連中は特権を持っていたし、資本家と労働者の開きも大きかった。ヒトラーが最初に訴えた経済政策は、「ユダヤ人や戦争成金の資産を取り上げ、国民に再分配する」といったもので、比較的に平等志向が強かったんです。エルンスト・レームが突撃隊を率いていた頃はね。

田原: だから、スターリンもヒトラーも、出発点は「平等」でしょう。

佐藤: 平等から出発している。でも、よく見ると「平等プラス友愛」からスタートしていると思います。それで、友愛のウエートがだんだん大きくなっていく。スターリズムとナチズムはそのあたり、よく似ている。イメージからすると、フーテンの寅さんの「男はつらいよ」にタコ社長が出てきますね。あの会社が強くなり過ぎちゃったと。

田原: ん? あれは友愛ですか?

佐藤: タコ社長は、いつも社員のことを考えているじゃないですか。いつも不渡りを出すんじゃないかと心配して。すると寅さんが横から「このタコ! 心配するこったぁねえよ。稼ぐには追いつく貧乏なしだ」と、やってるわけ。あの雰囲気が友愛で、あのイメージを国家に拡大していくとスターリズムやナチズムになっちゃうと、私は思います。

田原: そこ、もっと説明して。

佐藤: 友愛がいいものなのは。お互いの顔や生活がよく見えて、たとえば佐藤さんは2度目の結婚で、奥さんは何歳年下で、食べ物はあれとこれが好きだけど、最近ちょっと太り過ぎだから甘い物を食わせたらダメだとか、そういうことが一人一人わかっている世界だと思うんです。ところが、お互いの顔が見えないところで、擬似家族や友愛の世界をつくろうとすると、ものすごいグロテスクになっちゃう。自分たちの考える標準に合わせれば世の中いちばんいいんだ、という考えを押しつけるからでしょう。
 
田原: そうか。友愛が高じて、自分たちの基準を押しつける。

佐藤: ええ、だからナチスも、ビアホールで一揆のまねごとをやっているような時は、おもしろい政党だったと思うんですよ。
 
田原: みんな仲よく、お互いに助け合ったり、いたわりあったりしてね。それを拡大していくうち、自分たちのやり方や基準に、みんなを合わせようとする。

佐藤: 人間は基本的に、自分の基準に周囲を合わせたい欲望があるんじゃないかと思う。

田原: それがファシズムになちゃうわけだ。つまり全体主義ですね。スターリズムもナチズムもファシズムの一種だと。あえて言えば、僕はアメリカの民主主義、デモクラシーもそれとよく似ていると思うんだ。アメリカ人の民主主義に、イラクやイランといった国を合わせようとしている。ヒトラーと似ているじゃないですか。

佐藤: その通りです。ヒトラーと似ている。アメリカなりの民主主義という神話でやろうとしているところから、その価値観を世界に押しつけようとしたわけです。




まことに、まことに鋭い指摘だと思います。
ブログの世界も、そのことが無いようにしたいものです。
ましてや、国政政治においては、なお更に~!

(追記)
もうすでに、日本において、ファシズムの芽が伸びようとしています。
北朝鮮をトマホークで先制攻撃するのだとか・・・・、過激やね!
釈迦を仏と思っていないし、
利用していることがバレバレ。


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by eaglei | 2009-06-21 23:59
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